【ピアノ初心者必読】オススメの練習・入門書・曲

ピアノ
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幼い頃に憧れたピアノ。「時間ができたらいつか…」と思っているうちに、すっかり大人になってしまったという方は多いのではないでしょうか。昔習っていたけど、当時はやりたいことがたくさんあってだんだん音楽から離れてしまったという方もいるかもしれませんね。

大人向けのピアノ教室を営む筆者のもとには、そんな生徒さんが何人もいらっしゃいます。心のどこかでピアノのある生活に憧れ続けているのに、なかなか一歩を踏み出せないと悩む大人の方に最初に知って頂きたい情報を集めました。

ピアノを学ぶ方法

「ピアノを学ぼう!」と決意した時に、考えられる方法は3つあります。ご自分のライフスタイルや、どのくらいのレベルまで上達したいのかによって選ぶのをおすすめします。

1.自分のペースで独学する

多くの方が最初に思いつくことは「独学でなんとかならないだろうか」ということでしょう。自分の好きな時間に、好きなだけ練習することができます。先生との相性を気にする必要もなく、弾きたい曲だけに集中することができますね。

低コストで勉強できるのも魅力です。昔教室で習ったことのある方であれば、テキストさえあれば割とすんなり勉強を開始できるでしょう。

しかしピアノに触れたことさえないという完全初心者の方であれば、何から始めてよいのか、自分の練習方法は正しいのかが分からず、逆に苦労してしまう可能性もあります。

2.王道の教室通い

右も左も分からない!という方は、先生につくのが一番手っ取り早いでしょう。また、ひとりだと練習をサボってしまう、誰かにほめられると力を発揮するという方にも向いている学び方。

他の生徒さんと交流できたり、教室によっては発表会などの開催もあるので、「ただ曲を弾けるようになるだけじゃつまらない」という方にはおすすめです。

デメリットとしては、時間や場所に縛られること、月謝代がかかってしまうことなどですね。先生となんとなく馬が合わない場合もあります。楽しくレッスンを受けるためには自分に合った先生を選ばなければいけません。

3.流行りのオンラインレッスン

2020年、多くの音楽教室が新型コロナウイルスの影響で休業を強いられました。やはりレッスンは密になりやすく、不特定多数の人が楽器を触っていますから、心配は尽きません。

そこで普及したのがオンラインでのピアノレッスンです。ピアノ(電子ピアノやキーボードでも可)を持っていれば、リモートで受講することができます。地方に住んでいて近くに教室がないという方も安心ですね。

また、全国の先生から自分にあった人を選ぶことができるというのが大きなメリットです。近場の教室の先生とは相性が悪かったという方も、オンラインであれば選択肢が広がりますよ。

どのくらい練習すれば弾けるようになるの?

ある程度ピアノを弾けるようになるのにどれくらいの時間を要するのか気にする方が多いですね。しかし「〇時間練習したら弾けるようになります!」とはなかなか言い切れないのが事実。能力や練習時間には個人差がありますし、そもそも“ある程度”の定義も人それぞれだからです。

ですがやっぱり目安を知りたい!という方のために、多くの初心者の生徒さんを見てきた筆者の肌感覚でご紹介します。

【全くの未経験の大人がピアノを始めた場合/週1レッスン】

  • “ドレミファソラシド”が読めて片手で旋律を弾けるようになるまで → 約2か月
  • 両手で簡単な曲を弾けるようになるまで → 約3か月
  • 中級の曲を弾きこなすようになるまで → 約1年半~2年

練習用のピアノの選び方

あなたがピアノをどのように楽しみたいかによって、購入するべきピアノの選び方は変わってきます。

  • ピアノの本質から理解し、本格的な学びを得たい
    • → グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノの高級モデル
  • 好きな曲を弾けるようになりたい、いつか人前で演奏もしてみたい
    • → 電子ピアノ、キーボード

曲を演奏するという感覚をつかむ前の段階であれば、安価なキーボードでも十分でしょう。しかし上達してくると、音楽に“自分の色”を出したくなってくるはず。その時にいいピアノを使っていると、表現の幅が広がるというわけです。

楽譜はどこで購入するべき?

レッスンに通うなら、先生の指示に従うのがよいでしょう。使う楽譜を提供してくれるところがほとんどです。

店舗で購入するなら、普通の書店よりも音楽専門店に足を運ぶのがおすすめ。圧倒的に種類が多いですし、店員さんに相談することもできますよ。

サイトで楽譜データを購入し、プリントして使う方法もあります。有名なサイトは『ぷりんと楽譜』です。クラシックよりもポップスの曲がたくさんありますね。1曲ずつ購入できるのもポイントです。

ヤマハ「ぷりんと楽譜」
「ぷりんと楽譜」は29万点以上の国内最大級の楽譜配信サイト(ダウンロード販売、定額アプリ楽譜見放題、無料楽譜)。最新~定番曲を多様なアーティスト、楽器(ピアノ、エレクトーン、ギター、バンド、合唱、管弦楽…)やジャンル(J-POP、洋楽、アニ...

「ピアノを始めたい!」と思ったら最初に読む入門書3選

1.バスティン『おとなのピアノ教本』¥4,950

海外のメソッドなのでおしゃれ感があります。ピアノの座り方からはじまり、小曲を弾きながら知識を身に着けていくことができる一冊。いずれコード弾きや弾き語りができるようになりたいという方にもおすすめです。

2.全音出版社『バーナムピアノテクニック1』¥1,200

指の動かし方や鍵盤への置き方など、基礎をしっかり学ぶことができる本。幼児教育専攻の学生のピアノ学習によく使用されている教材です。

3.ヤマハミュージックメディア『音符の読み方からはじめる 大人のためのピアノ悠々塾 入門編 』¥1,100

『ジングルベル』や『ハッピーバースデートゥーユー』など知っている曲が多く、楽譜も大きく書かれていて読みやすいです。全くの未経験の方よりも、昔習ったことがある方の勉強のし直しにおすすめ。

ジャンル別 初心者におすすめの曲

ピアノを始めようという方にとって、やはり目標になるのは「曲を弾く」ということですよね。最初は楽譜の読み方や鍵盤の位置を覚えるところからスタートしますが、目標の曲があればやる気もアップします。

初心者におすすめの曲【クラシック編】

『バッハ メヌエット ト長調』

どこかで耳にしたことがある曲だと思います。お手本を聴いて弾くイメージがつきやすく、リズムや指使いがシンプルな点が初心者向けです。

初心者におすすめの曲【ポップス編】

『ハナミズキ』

手の位置をあまり変えることなく弾くことができます。テンポがゆっくりなのでトライしやすいでしょう。

初心者におすすめの曲【アニソン編】

『ミッキーマウスマーチ』

メロディーで使う音はたったの6つ。音の跳躍も少ないため、簡単に弾くことができます。誰もが知っているため、披露した時に喜ばれやすいというのもポイントですね。

毎日の練習

「ピアノは1日練習をサボると、3日必死で練習しないと感覚を取り戻せない」と言われています。音大生でもない限り、毎日多くの時間を練習にあてることは難しいですが、数分でもいいのでピアノを触りましょう。きっちり練習しなくても、何もしないよりずっと効果的です。

  • 【時間がある時】
    • 指の基礎練習をする→練習曲集から1曲→好きな曲の練習
  • 【時間がない時】
    • 手のフォームに気を付けて、片手ずつ“ドレミファソラシド”を弾く。

所要時間3分。これだけでもやるかやらないかで違ってきます。

ピアノ学習スタートにおすすめのyoutube動画

今は動画で様々な情報が手に入る時代です。ピアノを学ぶイメージを得るのにおすすめの動画をご紹介。

1.keigoさん

初心者がピアノを独学で始めるための理論を分かりやすく紹介してくれています。

2.Kanako’s Piano Music Realmさん

とりあえずピアノで何か弾いてみたい!という方におすすめ。楽譜台にスマホを置いて、一緒に練習してみてください。

3.Kohsei Piano Man / コウセイピアノマンさん

全くの初心者の状態から、上達する過程を動画にしていらっしゃいます。ピアノを学ぶための動画ではありませんが、初心者の方の練習の励みになるでしょう。

ピアノ学習には様々なルートがある!

ピアノを学ぶ方法はたくさんあります。挫折せず楽しんで勉強していくためには、自分に合ったやり方で進めていくことが何よりも重要。「学習において自分は何を重視するのか」ということを常に考えながら、色々なやり方を試してみてくださいね!

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