ピアノを弾くのにハノンって必要?効果的な使い方紹介

ピアノ
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ハノンつまらない、もっと楽しい練習あるはず!と思う人もいるのですが、試行錯誤した結果、この使い方なら効果があることを実感できました。それをまとめます。

ハノン使えます

結論から言うと、ハノンは使えます。特に僕のような基礎力が足りない大人初心者やモチベーションの維持が難しい人にとっては効果的だと考えます。

なぜ効果的か

ハノンは以下の点でオススメします。

  • 脳への負荷が少なく、モチベーションを維持しやすい
  • カスタマイズ可能
  • 読譜の練習になる

では、具体的に述べていきます。

脳への負荷が少なく、モチベーションを維持しやすい

基本的に脳は変化を嫌います。狩猟時代が長かったため、遺伝的に必要なとき以外はエネルギーを使わないようになっているわけで、大切なときのためにエネルギーを蓄える性質があるわけです。いつ猛獣が襲ってくるかも分からなければ、いつ大好物な獲物が現れるか分かりませんからね。

なので、現状よりも大きく、そして頻繁に変化すると、脳はストレスを感じます。3日坊主とよく言われますが、最初は変化が楽しくても、脳は現状維持が大好きなので、すぐ元に戻ろうとします。

なので、変化を減らすというのが、ストレスを減らすコツとなります。

んで、本題のハノンです。変化の点でハノンを考えると

  • 右手と左手が同じ旋律、同じリズム
  • 1番から始めると、非常に簡単
  • メロディがないに等しい

右手と左手が同じ動きなので、初心者にとっては非常にやりやすいです。右手と左手が違う動きをするだけでかなり大きな変化になりますから、共通の動きをすればいいだけというのは負荷が低いです。

そして、最初のほうは簡単で、いきなり低い音から高い音にジャンプしたりしないですし、和音もないので、こちらも変化が少ないです。

また、メロディとして歌う練習もほとんどないでしょうから、そこも考えることを減らすことができます。

今までそのような脳の使い方をしていないにも関わらず、複雑なことをすれば、脳はびっくりします。動きが複雑すぎて、脳がストレスを捌ききれなくなる。

そうすると、諦めてしまうのです。俗に言う三日坊主とかスランプというやつですね。

なので、特に初心者は簡単なことから始めることで、まず継続することができます。そうやってモチベーションを高めていけば、必然とスキルも伸び、できることが増えていきます。

その点でハノンはオススメです。

カスタマイズ可能

前の項目では、変化を減らせば、ストレスを減らし、モチベーションを高められると述べました。

ただあまりにシンプルすぎると、つまらないですよね。その点、ハノンはリズムを追加したり、右手と左手の強弱を変えたり、なめらかさを意識したり、色々と注力ポイントを設定できます。

ここは先生と相談しながらやるのがよいと思うのですが、シンプルなかにも、ちょっとだけ難易度を上げることができます。リズムがちょっと変わるだけでも普通に難しいですからね。

なので、一気に難しくせず、難易度を少しだけ上げられる。そういうコントロール可能な点はハノンのいいところです。

読譜の練習になる

読譜の練習になる

最近気づいたのですが、ハノンって譜読みの練習になるのです。

初心者にありがちですが、いつまで経っても、手元を見てしまう。楽譜を読みながら弾くことができない。

こうなると、1曲を身体で覚えてしまっているので、違う曲弾くときに応用が効きません。また、一曲頑張って弾いても半年・一年後は忘れてしまっています。

受験勉強で必死に暗記しても、しばらくしたら忘れてしまいますよね。脳はそういうもので使っていないと忘れてしまいます。つまり、どんだけ頑張って1曲弾けるようになっても、弾き続けないとそれはいつか忘れてしまい、もったいないです。

そのため、譜読みが大事になるわけですが、初心者ほど譜読みは地獄のように辛いです。高いドから先の音がしんどくなったり、音がジャンプしたら分からなくなる。しかもト音記号だけではなく、ヘ音記号も出てきて、大混乱。

初心者はそこも頑張って乗り越えようとしますが、読むだけで辛いので、それを弾くとなるとさらに辛くなってしまう。

そんなときにハノンであれば、動きが一定ですので、覚えやすいわけです。しかも最初に述べたように、メロディや左手の動きなど、色々削っているので、脳への変化が少ない。

なので、楽譜を読みながらハノンやってると、徐々に読譜のスピードが良くなってきています。

もちろん初心者の域を出ないので、全然なのですが、最初の半年の頃に比べれば、半年続けるだけでも、効果が出ています。

なので、その点でもハノンはオススメします。

機械的演奏は避けたほうがよいという反論

機械的演奏に慣れてしまうとメロディをうまく弾けない、機械的演奏に時間を費やすぐらいなら他に時間を使ったほうがよい。こういう反論があります。

もちろんそういう視点はあると思いますし、納得する部分も多いです。特に小さいお子さんで時間がまだいっぱいある、エネルギーが余っている、そういう状況であればよいでしょう。

ただ、大人で仕事や家事が忙しく、エネルギーが減っている、そういう方にはちょっとした変化のほうがよいかもしれません。

また、ハノンやりながら、他の練習もしてもよいわけです。ハノンは上述した視点を意識し、基礎を作りながら、他で歌うことを練習する。それでも全然いいわけです。

なので、ケースバイケースなところはあると思います。

終わりに

過去何度もピアノにチャレンジし、挫折をしてきました。その結果、どうやったら継続できるだろうと考えた結果、変化を少なくするという視点は大きく役立っています。

みなさんの参考に少しでもなれば嬉しいです。ではでは!

コメント

  1. […] ピアノを弾くのにハノンって必要?効果的な使い方紹介ハノンつまらない、もっと楽しい練習あるはず!と思う人もいるのですが、試行錯誤した結果、この使い方なら効果があることを […]

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