好きなJ-POPの曲弾き始めたけど、表現の仕方がわからない
歌詞を読んだけど、どう表現してよいか分からない
初心者の頃は特に表現まで意識が回らないと思いますが、ある程度練習すると表現を良くしたいと考えるかもしれません。
その際に歌詞を読むわけですが、読むポイントが分からないと効果が薄いと思いますので、上記の悩みについて自分なりの解釈を書いてみます。
歌詞を読んで、感情や人称を理解する
歌詞を読む際に、どのような感情が誰の目線で描かれているか見てみましょう。
たとえば、感情は沈んでいるのか高まっているのか、視点は相手にあるのか、自分にあるのか。
『逢いたくていま』という曲では、Aメロは相手目線で2人称です。「初めてであった日のことを覚えていますか?」こんな風に問いかけで始まります。
次にBメロで「あなたが見つめたすべてを感じていたくて」と自分に目線が移り、1人称になります。
そしてサビで「今逢いたい、あなたに伝えたいことがたくさんある」と1人称で思いを詰め込んでいます。
この曲の場合は静かに始まって、相手への気持ちを静かに伝えつつ、徐々に感情が高まって、思い切りサビで自分の感情を出すんだと理解するわけですね。その感情の動きを理解した上で、弾くのが大切になります。
歌詞ができた背景を学ぶ
最近はネットで便利な時代ですので、曲や歌詞ができた背景を知ることもしやすくなりました。なので、その曲はどういう背景で作られたかを調べてみましょう。
たとえば、「逢いたくていま」は以下のような背景で作られたようです。
この曲は、『JIN-仁-』の主題歌を依頼されたMISIAが、おおよその設定と原作を読んで命をテーマにした歌を書きたいと決意した際、鹿児島出身の仕事仲間から勧められた知覧特攻平和会館とホタル館富屋食堂へ翌日、日帰りで一人訪れ、知覧特攻平和会館で開館時間からほぼ丸一日、特攻に赴く前の兵士が家族や恋人に宛てた手紙の展示を読み、「これ以上、切実に会いたいという思いが込められた手紙はない」と、命の重さ、人と人との絆を改めて実感して、曲の芯の部分が定まり制作された
逢いたくていま
なので、戦争における命の大切さや、二度と会えなくなることへの思いが詰まっています。
これを理解した上で、弾いてみるわけです。「今逢いたい」といっても、これだけでは情報が少なすぎて、平日会えない関係なのか、二度と会えなくなる関係なのか等、判断が難しいです。
そういった情報を補って理解することで、深みがでることになります。
歌詞を自分の体験に置き換える
ここまでで人称や背景を学ぶことができていると思います。
こうなれば、今度は自分の過去の体験に照らし合わせましょう。演技する人は恋愛するとよいといった表現をたまに見ますが、やはり体験したことがあることとないことでは、感情の入れかたが変わってきます。
悔しさ、切なさ、寂しさなど、生きていると色々な感情を抱えるでしょう。それを指に乗せるわけです。
逆に言えば経験が浅いと感情をイメージできないので、力の入れようがありません。
自分の過去を振り返って、似たような感情がないか心と向き合ってみましょう。そして、それを表現してみるとよいかと思います。
終わりに
初心者の頃はそもそも表現にまで意識が向かず、正しく弾こうとするだけでいっぱいいっぱいでした。ただ、徐々に慣れるにつれ、もうちょっとこうしたいなど出てきて、表現について向き合っています。
まだまだ初心者の域を出ませんので、数年したらもっと考え方が変わっているかもしれませんが、僕と同じように苦しまれた方もいると思いますので、記事にしました。
特に今先生がいなく成長に悩みを感じている方、先生と相性が合わなく、苦労されている方、一度レッスン見直してみるのはいかがでしょうか?
以下の記事で様々なレッスン形態紹介していますので、是非御覧ください。
引き続きお互いがんばりましょう!
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